pitさんの「慢性コンパートメント症候群」手術談(1)
(2005年8月3日アップ)pitさんの「慢性コンパートメント」手術談(2)へ

私は最初は左足しか症状がでなかったので5月に左だけ手術しました。
そっちが治って走り始めると今度は右に症状が出たので7月に右の手術も受けました。
せっかく(?)二度も入院したのでその体験談を書きます。
コンパートメント症候群に悩んでる方の役に立てば幸いです^^


○入院初日○
入院
足のレントゲン
抗生物質のアレルギー検査

朝9時〜9時半に病院に来るよう言われまして、入院。
部屋について着替えて回診を待ちました。
私は今まで入院したことがなかったので「回診」というシステムにただただ驚き。
看護師さん数名とともに先生の方から部屋に来てくれるなんて!と内心驚いておりました。
今までは外来しか知らなかったもので・・・。

昼からは足のレントゲンと抗生物質のテストをしました。
抗生物質のテストは注射です。二種類しました。
入院すると注射がどんどん身近になってゆきますよ・・・。
そのあと手術する左足の毛と麻酔を打つ腰の後ろのトコの毛を剃ってもらいました。
これ、毛の薄い人はやらなくていいんだろうか?
私は薄くないのでしましたが。
あとは下剤をもらって飲むように言われました。
これに加えて明日浣腸で中身をずばっと出しちゃうみたいです。ひぃ〜。

消灯は21時。


○入院二日目○
浣腸
トイレの管
点滴
手術

この日は手術なので朝昼絶食。水分は7時まで。
7時ちょい前に起きたんで、時間ぎりぎりに水飲みました。
しばらくしたら浣腸。これまた初浣腸です。
出たら看護師さんに見せてから流します。うひぃ。
その後は手術着に着替え、T字帯(という名のふんどしみたいなやつ)をつけ
トイレ(小)に行かなくていいようソコに管を通しました。
痛いわけではないけどちと気持ち悪いです。
入れた後も常にトイレに行きたいような感覚に襲われます。
でも出すべきモンはチューブを通して出ちゃってるわけなんで、トイレ行かないわけです。
そのための管だし。
だから常に行きたい状態で、落ち着かないです。
そしてそのまま点滴。初点滴。
点滴針は普通の注射よりやや痛め。
点滴しながらひたすら手術に呼ばれるのを待ちました。
時々看護師さんが「今前の人が呼ばれました」とか
「もうそろそろですよ」とか経過報告してくれます。
そしてついに私の順番が!
手術室までは車椅子で移動。
看護師さんが押してくれるのですが、この時の私はケガも病気もしてない健康体。
自分で歩かず押してもらうのがちよっと悪いような気もしました。

手術室に到着すると車椅子を押してくれた看護師さんたちは帰ってしまい、
手術のスタッフさん達にバトンタッチ。
スタッフさんは5〜6人位はいたような感じです。定かではないですが。
看護師さんたちもそうでしたが、手術のスタッフさん達も気さくに色々話しかけてくれました。
手術台に上がると手術着をべりっと脱がされ「うひゃっ!?」
脛の手術だから〜と心の準備が出来てなかったので内心動揺!
これは腰の後ろに打つ麻酔のためなんですが、心の準備をさせてくれぇ〜!
で麻酔を打ってしばらく時間を置いたら仰向けに。
そして一人のスタッフさんが色々話しかけてくれました。
お城が好きらしく姫路城に行きたい話とかランニングの話とかふってくれ、和気藹々。
ドラマみたいに「メス」「はい」みたいな荘厳な感じでなくて、リラックスできました。
麻酔がしっかり効いてたおかげで本当に何も感じず、
いつ切っていつ終わったかすらわかりませんでした。
その後はスタッフさんらに手術台からベッドに移してもらい、
病棟の看護師さんに再度バトンタッチ。

部屋に戻った後は麻酔で身動きとれず、時間がたつのがかなり遅かったです。
先生や看護師さんが度々麻酔のさめ具合をみにきてくれるのですが、なかなかさめず。
時計が見れなかったので時間はわかりませんが、多分19時すぎくらいにお茶を飲ませてもらって
20時過ぎくらいに夕食を食べたような。
ちなみに普通の晩御飯でおでんでした。
ちょっとだけ体を起こしてなんとか食べれる状態。
あまりお腹はすいてなかったけど食べなければ!と思ってなんとかごはんだけ食べました。
ちなみにこの間もず〜っと点滴中。
麻酔が切れてくると足の痛みが出てくるので、我慢できなかったら痛み止めあるから言ってね。
と言われていたのですが、足も痛いがそれより頭痛のがきつい。
頭をあまり動かしたり下にさげたりすると、麻酔が頭にもまわっちゃって
気分悪くなったりするので気をつけて。と言われていたので気をつけていたハズなのに!
でも熱をはかると38度近くまで上がってたりしたような。頭痛はこのせいか?
どっちにしろ頭痛でなかなか寝つけなかったのですが、それでもいつのまにか寝てました。


○入院三日目○
採血
点滴
リハビリ

朝起きるとまだ頭痛が残ってました。でもピークは過ぎたかな。
足はかなり腫れてます。
手術着を脱いで体を拭いてもらってパジャマに着替え。
そして採血。
入院したら注射キライなんて言ってられませんね、ほんとに。
一晩続けた点滴も一旦終わり、針は刺したまま点滴だけはずしてもらいました。
回診で、骨はさわってないので加重OKみたいなことを言われました。
確かに筋膜を切るだけだから、体重かけても骨折みたいな鋭い痛みはないかと納得。
歩いてみたら、確かに痛むけど体重をかけても痛まない。
むしろ足首を動かした時とか筋肉が動く時に痛む感じです。
回診の後、管も抜いちゃってすっきり!

昼過ぎにはリハビリの先生が来てくれて、松葉杖を合わせてくれました。
左足を手術したので右手で松葉杖を持って、
左足を踏み出すときに杖も同時に前に踏み出すよう言われてやってみると確かに楽!
素晴らしい!
その後リハビリ室まで行って、足をマッサージしてもらいつつ腫れを早くひかすために
どうすればいいかというのを教えてもらいました。
リハビリというのも初めて受けたのですが、これまた色々教えてもらえていい感じでした。
部屋に戻って夕方点滴。腕に刺したままの針に点滴をつなぐだけなので痛い思いはしませんでした。
一本だけなので終わればまた点滴だけはずしてもらって針は残したまま。
明日夕方で点滴は終わるそうな。
そういえば頭痛はいつのまにか消えてました。


○入院四日目○
点滴
リハビリ

朝食後歯を磨いていると先生が足の具合をみにきてくれました。
今日は先生が外来の担当で、回診で来れないから来てくれたご様子。
「明日帰りたい?」と問われ「帰りたいです」
「わかりました」と先生は去っていかれました。

そのあと点滴。昼過ぎにリハビリ。
昨日とほぼ一緒です。
夕方の点滴でやっと針を抜いてもらえました。


○入院五日目○
リハビリ
退院

回診で傷口を消毒してもらい、予定通り今日退院に。
退院の前に最後のリハビリ。
最後なのでリハビリの先生もいろいろ教えてくれました。
階段ののぼり方おり方、こんなストレッチをすると良いとか。

そして昼過ぎに看護師さんに挨拶して病院を出ました。


○入院の感想とその後○
病院のごはんは質素でまずいと聞いてたので家から海苔やふりかけを持っていったりしましたが、
病院のごはんはおいしかったです!
入院期間中はお風呂に入れないのでシャンプー類も不要でした。

入院中は先生が回診や回診がない時も直接部屋に様子をみにきてくれたりして、
かなり安心して過ごせました。
もちろん看護師さん達も度々様子を見に来てくれるし、
色々ありましたが感じのいい人ばかりなので快適に過ごせました。

傷跡は「なんだ、言うほど目立たないじゃん」って時と「いや、意外に目につくな」と思う時がありました。
傷跡をどこまで気にするかは人によって違うと思いますが、
二ヶ月経った今はもう傷跡があるのが普通になっちゃったのであえて気にすることもあまりないです。
でもウチの母は今でも「うわっ痛そう」と言いますが・・・。

手術日から三週間したら徐々に走って良いと言われ、更に三週間かけて元の練習量に戻すよう言われました。
・・・実際は元の練習量に戻すまでもなく右足もコンパートメントの症状が出てしまいました。

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