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八ヶ岳野辺山高原100キロウルトラマラソン(70kmの部・・・71km)
「みかんの思い出?」   2002年5月12日 曇りのち晴れ


(この写真はレース翌日で〜す)

大会前日に、仲間10人と現地入りしました。
(怪速さん、ダブルさん、いけうちさん、やっほ〜さん、うっしぃさん、ひろこさん、hirokun、ポカリさん、ひろっさん、ふきこ)
前夜祭もみんなで楽しみました〜。
飲み放題のビールは、会費以上に飲んじゃいましたね。
飲めない私はしっかり食べてしまいました。

   

12日午前5時、ワクワクと楽しい気持ちでスタートしました!
でも、どうしたんでしょう?
なぜか頭がぼやっとした感じで、力も出ません。そして胃がムカムカします。
前夜祭の食事と朝食を食べ過ぎたのでしょうか。それとも寝不足かな?
自分だけじゃなく、みんな寝不足でしょうにね。

10km手前でのことです。60歳の男性と並走になりました。
その方の今までのレース経験は、最長が青梅の30kmということでしたが
今回の野辺山は100kmにエントリーされ、練習を積んで完走を狙われていました。
マラソンの事、丸太小屋のこと、ジープの事、犬のこと・・・
いろんな楽しい話をしながら、写真を撮ってもらったり、ゼリーや飴をもらったりしながら、
歩きまで付き合ってもらって
しばらくご一緒していただきました。
でも、高地トレーニングまでして頑張ってこられたと言うその方に、それ以上の迷惑をかけたくなくて
30km付近で別れて、先に行ってもらいました。
前半の坂さえ私には走れなかったのです。

その方と別れてすぐのことです。
登り坂を歩いている時、35km地点からhirokunが逆走で応援に来てくれました。
今回のhirokunは応援バスに乗って、移動しながらみんなの応援をしてくれたのです。
何十kmも走っての写真撮影や応援、本当にありがとうございました。

35km地点、関門時間の午前11時に1時間20分ほど残して到着。
シューズを履き替え、トイレ休憩、そしてエイドでぜんざいを食べて
約20分の休憩タイムをとりました。

50kmの関門まで15km、正午が関門閉鎖です。
しんどかったのですが、約2時間あったので
なんとか大丈夫だろうと思いました。

ところが、そこからしばらくはひどい上り坂で
思った以上に時間がかかってしまい
50km地点の関門通過が難しくなってしまいました。

下りを精一杯飛ばして、関門閉鎖時間の4分前になんとか50km地点に到着。
ホッとしました。
この関門さえ過ぎればと、ちょっと安心してしまいました。
残りは21kmだけ?残された時間は3時間15分。
この時、完走出来るんじゃないかと少し甘く考えてしまいました。
ウルトラを知らなかったんですね。まして野辺山を・・・。そして、何より自分の力をね。

残りの距離と残された時間とを、何回も計算します。
行けるはず!行けるよね!たぶん行ける?行けるかな?もしかして??って
前に行けば行くほど、計算どおりに足が進まなくなってきました。

「頑張ればゴール出来るんだから!」という気持ちと
「これ以上どうしようもないんだから、もうあきらめよう。」という気持ちが、何回も交差します。
残り5km、残された時間は40分、まだ可能性はあるはずでした。・・・でも、走れません。
残り3km、残された時間は20分、この時、ついにあきらめてしまいました。
この瞬間、涙がどっと溢れて力が抜けていきました。
今回は悔しいと言うより、自分の力のなさを知って
悲しかったのかもしれません。

でも、制限時間に間に合わなくても、自分の足でゴールに辿り着こうと思い直し
動かない足でなんとか一歩ずつ前に進みました。

70km地点の通過は、ゴール制限タイムの10時間15分と同じ。
私の目の前で、チップ計測機の電源を切られてしまいました。
そして、残り1kmを15分もかかって、ゴール地点の71kmに到着です。
約10時間30分、私の野辺山ウルトラマラソンが終わりました。


今回、筋膜の手術をしてから約二ヶ月でしたが
手術の後遺症は全くありませんでした。
過去に経験した、足のだるさや痛みも全く出ませんでした。
こんなにも普通に走る事が出来たのに、最後のもうひと頑張りが出来ませんでした。

野辺山のスタート時間に合わせて、京都で応援ランをしてくれた方達もいました。
メールや掲示板を通じて応援をしてくれた方達もいます。
こんな幸せな事ってないですよね。
時間内の完走は出来ませんでしたが、素敵な思い出をいっぱいもらえた大会でした。

サロマまで一ヵ月半、今から何が出来るかわかりませんが
こんなにも幸せをいっぱいもらえるマラソンです。
残された時間で、サロマを1mでも長く楽しめるように、精一杯頑張ってみようと思います。

応援をしてくださった方、
今回のレースにご一緒してくださった方、本当にありがとうございました。

最後になりましたが、足の手術をして下さったよしやん先生
感謝しています。

途中、一緒に走ってくださった「I」 さん?ありがとうございました。


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