甲州夢街道
シルクロード215kmラン・ウォーク遠足
2005年9月24日(土)〜25日(日) 215q
下諏訪(長野県)〜日本橋(東京都)  制限時間36時間


スタート前です。

この大会は私には制限時間が厳しく、ゴールは難しいと思いました。
しかしスタート後、色んな方の応援をもらい
結局は最後までやめる決心がつきませんでした。
綺麗事じゃなく、本当に
みなさんのお陰でゴールすることが出来たと思います。

感想を書いてみましたが、途中の辛かったことばかりなってしまいました。
今の気持がこれだから仕方ないですね。
ランナーの方に
読んでもらうには恥ずかしいものかもしれません。
でも、自分の気持を残しておくためアップさせてもらいます。

大会中、色んな方のサポートを受けました。
もしかしたら失格でしょうか。
今回はそれでも仕方ないです。
自分の力だけではゴール出来ませんでしたから・・・。



前日の太鼓の演奏!

9月24日午前6時、下諏訪をスタート!
天気は曇り、
ボチボチ走るのには絶好の日よりです。

スタートからしばらくは裏通りを走るので快適ですが
6qぐらいの所で国道20号線と合流、
それからというもの歩道らしき歩道がなかったり、
歩道があっても段差だらけ、溝板の上を走ることもあったりと
走りにくいところばかりでした。

10qぐらい進んだ頃でしょうか。
私達の前に飛び出して来る人がいます。
なんと!豊田市にお住まいのトメさんじゃないですか!
反対車線には
同じく豊田市の藤田さんです。
お二人は「24時間inとよた」に続き、こんな遠くまで
応援に来て下さっていたのでした。

その後、お二人は何回も先回りをして
飲み物やアイスクリームや冷たいタオルを差し入れてくれたり
大声援を送ってくれたり
申し訳ないぐらいの応援をしてくださいました。
ひろっさんなんて
トメさんの飲みかけのビールを取ってしまったりしてね・・・。

お二人が居て下さる間、コンビニ休憩をせずにすみ、
どれだけの時間短縮が出来たことでしょう。
第1エイドまでにコンビニに寄ったのは二回だけ、
本当に助かりました。
(藤田さんやトメさんに沢山お金も使わせてしまったでしょうね。すみません。)
後半に向けて
ずいぶんと時間と精神的なゆとりが持てたと思います。

62q過ぎの第1エイドに午後1時9分到着!(7時間9分)
応援団のお陰で予定より少し早いペースです。
ここで、おにぎり等をいただき
少しでも時間の無駄がないように急いでスタート。

今回、自分には制限時間内のゴールが厳しいとわかっていたので
走っている時はもちろんながら、休憩時もずっと焦っていました。

長い長い甲府をなんとか過ぎて
笹子峠を目指して走るんだけど、疲れが出てきて脚が動きません。
どこも痛くないのに走れない。
まだ半分も来てないのに。

ちょっとだけ・・・と座り込むけど
座ったところで疲れが取れるわけじゃなし、時間が過ぎて行くだけ。
自分の足で前に進むしかないのに。
とにかく、その先の峠は歩くんだから
走れるうちに少しでも走ろうと何回も走り出します。

しかし、ちょっとだけでも座りたい。
こんな繰り返しでも少しは進みますよね・・・。
諦めたらあかん。

午後6時頃、やっと第2エイドに到着です。
87q地点ですね。
第1エイドから4時間半かかって25qしか進んでいません。
ここで、ふかしイモなどを食べ、少し元気になりました。
エイドを手伝ってくれていた子供達との楽しい会話にも力をもらったと思います。

その後、笹子峠を目指してひたすら歩きました。
またまた、諦めへんかったらゴール出来るはず!ってね。

笹子峠には「横浜中央走友会さん」の私設エイドがありました。
ひと気のない山の中、もちろん販売機もありません。
めちゃくちゃ有り難かったです。

午後9時30分(スタートから15時間30分)、
何とか第3エイド到着。104q地点だから全体の半分足らずです。
ここでお粥をもらい、またちょっと復活。
出発は10時頃、ここからゴールまでは小さな峠が一つだけのはず、そしてほとんど下るだけ、
100qのウルトラ一本とちょいを20時間で走ればいいだけ!
絶対にゴール出来る!と信じて前に進みます。

腰のあたりがリュックに擦れて痛い。
我慢して走ると重症になるので、コンビニのトイレで絆創膏を貼る。
これで痛みがすっきり解消です!
もう走れない理由がない。(はず・・・)
ボチボチ前に進みます。

必死で走っているつもりなのに寝ている私。
前を見ているはずなのに目をつぶっている。

何回も止まってお茶を飲んだりお菓子を食べたりするけれど効果はなし。
もう歩くことも出来ません。

雨は降るし、バス停には椅子もない。
休憩も出来ひん。

どのくらい寝ながら歩いていたでしょう。
あまりの眠さに
宅配会社の軒下で、雨宿りじゃないけど
ちょっと横にならせてもらいました。

そこにいた時間は約10分、そのうち眠った時間は4分ほど、
それでも少し復活です。
震えが来るほど寒かったこともあり、またボチボチ走り始めました。

そしてしばらく行くとまた眠気、我慢しながらボチボチ歩く。
深夜0時2分、雨の中に
「怪速亭」ののぼりをもった、みゅうぽんが立っているんです。
信じられへんかったね。
めちゃくちゃ嬉しかったです。

午後5時からずっとそこで待っていてくれたそうです。
私が通るまで7時間、
同じ怪速亭の
おおひらさんが通り過ぎてからでも2時間、本当に申し訳ないことでした。

みゅうぽんの応援に元気をもらい、ゴールを目指してまた走り出します。
しかし・・・・眠い。

しばらく走れたけれど、また歩く。
ほとんど寝ながらの歩きなので進まない・・・。
そこへ、みゅうぽんが追いついてきてくれて「家まで走って帰るので途中まで一緒に走ろう」って
私の横を走りながら色々話しかけてくれるんです。

ここで復活〜!
みゅうぽん、本当にありがとう!
どのくらい走れたでしょう?
何人ものランナーを抜かしてどんどん前に進みました。
キロ6分ぐらいの走りだったかな?嘘みたいに元気に走りました。

しかし、実力は変わるわけじゃなし、助けてもらっても
急に強くなれるはずもなく・・・
またまた走れなくなって
雨の中、みゅうぽんとひろっさんに付き合ってもらいながらボチボチ歩く。
歩くと眠い・・・。
眠いと進まない、もう真っ直ぐ歩くことも出来ません。
今回、みゅうぽんは私のHPを見てから応援に来てくれたそうで
ゆきのこと、岡山の野菜のこと、色々話しかけてくれました。

初めてお会いしただけなのに
夜中、雨の中を付き合ってもらっている。
何も出来ない自分、
走れよ・・・
目を覚ませよ・・・
動けよ・・・。
半分寝ているのに涙だけは溢れて来て、そのうちオイオイと泣けて来ました。
泣きながらも寝てる私・・・。

とにかく駅まで頑張ろうと、ボチボチ前に進みました。
「駅まで・・・、駅まで・・・、駅に着いたら休める。終わりに出来る。」
頭の中はやめることしか考えていませんでした。
ゴールしたい気持はどこに消えてしまったんやろうね・・・。

どのくらい経ったかな? 「藤野駅」に到着です。
その時は少し元気になっていて
みゅうぽん、「次の駅まで行く?」
私、「うん、そうする」
本当は休みたかったんです。横になりたかった。
でも、心の何処かに
ほんの少しでもゴールの可能性を残しておきたい気持があったのだと思います。

藤野駅を通り過ぎると、またすぐに眠気との闘いです。
「もうあかん、さっきやめれば良かった。もう進まれへん・・・。」

足がもつれる。
すぐに車道にはみ出てしまう。
あかん・・・・。

「次の駅はまだ?」何回聞いたでしょう。
情けない奴です。
そんな私に
みゅうぽんは嫌な顔をひとつせず
「う〜〜ん、駅ね、言わない方がいいかな〜。」なんてね。

そしてまた少しずつ前に進む。
ずいぶん経った頃、
私「駅はまだ?」
みゅうぽん、「今度は大丈夫、本当にもうすぐだから。」

午前5時45分やったかな?(いい加減です)
相模湖駅に到着。
ここで、みゅうぽんとお別れして
私は駅のベンチで休憩にしました。
みゅうぽん、別れ際に「ふきこさんならゴール出来るから」って
ありがとう。
この時、自分は99パーセントやめるつもりでした。

ひろっさんはこの時点でどう思っていたんやろうと思い
後で聞いてみると
「時間があったんやから絶対にゴール出来ると思ってた」そうです。
そして、「ほんまにあかんかったら起きひんやろ。眠り込めへんかったから、動けると思った」って。
自分だけが弱気やったんやね。

相模湖駅から日本橋まで65q、時間は12時間ぐらい残っている。
フル1本とハーフ1本だけやんね。
12時間あったらなんとかならん?
やめるのは早すぎやろ!
休憩すると気持が少し元気になりました。

とにかく前に進むだけ。
走れない時は歩いてもいい、また走れる時がいつか来るから。

今回はこんな繰り返しが最後の最後まで続きました。

ゴールが見えてきたと思っても、
また動けない。
諦めかけるんやけど、
「なに弱気になってるんや!」と気持を奮い立たせる。
でも、泣けて来る。

残りフル一本ぐらいの時だったかな?
マラソン小僧さんが逆走してきてくれました。
これでまた復活〜!
復活と言っても、ボチボチ走りやけどね。
しばらく一緒に走ってもらったお陰で
また少し、ゴールに近づくことが出来ました。

残りハーフ一本ぐらいの時かな?
近くを走っているランナーと一言二言、言葉を交わします。
私、「間に合いますよね」
ランナーさん「無理かもしれません・・・」って。
ほとんどの方が弱気なんです。
でも、みんな諦めずに前に進んでいます。
とにかく進むしかない、
諦めなければゴール出来るはず・・・と思うしかない。

とにかく新宿へ。
新宿からゴールまでは8キロちょっと、何とかなる距離やんね。
この頃には涙も消えてただひたすら前へ。

やっと新宿です!
ここでゴールを確信!

皇居近くになると元気いっぱいになりました。
ゴールまで2qぐらいかな?
最後は思いっきり走れます。気持ってすごいですね。

日本橋には先にゴールされたランナーがハイタッチで出迎えてくれ、
何回も諦めかけたゴールテープを
今回も笑顔で切ることが出来ました〜。


ゴールの写真、顔の見えない物しかアップできません!

たくさんの応援、ありがとうございました。
レース中の掲示板の書き込みやメールにも
とっても元気付けてもらいました。


参加賞のワインと完走(完踏)メダル!
とにかく重いです。
ゴールタイムは34時間5?分 35時間ぐらいでした。

みなさん、本当にありがとうございました。

写真はおおひらさんにいただきました。
ありがとう!

E-Mail: aaadd101@kcat.zaq.ne.jp
URL:http://www.kcat.zaq.ne.jp/aaadd101/





応援ありがとうございました。

消えてしまうのがもったいない、みんなにもらった
応援の書き込みやメールです。

「頑張ってきてくださいね!
(頑張りすぎるのもよくないですが。。。^^)」

「甲州街道、ぜひとも日本橋にゴールするよう祈ってます。
気温が高そうなので、体調には十分気をつけてね。」

「天気が心配ですが、調子良さそうみたいなので
無事に東京まで来てくださいね。とにかく交通事故には気をつけてかんばって下さい。」

「甲州街道、自分の足で東京入りと言うのもなかなか乙なものだと思います。
是非楽しんで下さいね。」

「甲州街道横断は車に気をつけてね〜ぶんぶん飛ばしてくるから」

「215kすごいっっ でも ひろっさんやふきちゃんなら きっと!!!(^_^)v」

あせらず、のんびり、日本橋まで頑張って下さいね。」

「無事に走ってますか?雨は大丈夫?雨空を見上げながら応援していますよ」

80キロを超えられたとか、頑張ってしか言えませんが
とにかく頑張ってください。」

「レースはこれからだとは思いますが、ファイトですよ!


お互い完走を信じて頑張りましょう。

「単純計算だと1時間に6q進めば良いんですよね?
歩き休憩入れながらぼちぼちと進んで下さい。
そろそろ夜になります。車に気をつけてね。」

「夜が一番ツライと思います。足元に気をつけて怪我のないように前進してください。」

半分は、越したんですね。これから眠くなると思うけど・・・。がんばれ〜!!

「順調でしょうか?台風の影響が心配ですね。無事にゴール出来るよう願っています」

後どのくらいなんでしょうか? ゴールめざして頑張ってね!」

「ゴールが見えてきたのでは?時間的余裕ありそうですから
それこそ観光ラン気分で!疲れているとそうもいかないかな。」

「キツイ所だと思いますが、モウ一息。感動のゴールが待っています。」

「おめでとう\(~o~)/
しんどかったやろうと思うけど、ほんまにがんばったんやねえ。」

「自分達の事のように喜んでおります。
日曜朝の、泣き声の電話も、人間らしくて良かったですよ(笑)。」

「元気をいただいて有り難う。
私の両足もロボット足ですが、今回も象さん足ですか?」

27日朝、たいしたことはないです? 小象足でしょうか。(笑)


みゅうぽん、
土曜の夜、私達が通り過ぎるまで雨の中を合計7時間も待ってもらったんですね。
みゅうぽんに会う少し前、私はあまりの眠さに
宅配便会社の軒下に横になったりしてぐずぐずしていました。ごめんなさい。
みゅうぽんの顔を見てびっくり!お陰で眠気が覚めて少し走れたのに・・・・。
あの後、朝まで付き合ってもらってお礼の言いようがありません。
走っている時はとても楽しかったです。初めて会った方だとは思えませんでした。
眠くなってからも雨の中を歩きに付き合ってもらい、
私の眠気が覚めるように色々話しかけて下さいましたね。
嬉しくて泣けてしまいました。なのに、どうしても走れないし、眠いし・・・
本当に自分が情けなかったです。こんな自分にみゅうぽんと旦那と
二人も付き合わせてしまってね・・・。
みゅうぽんと別れた後、駅のベンチで30分の休憩をとりました。
別れたときは正直言ってリタイヤするつもりだったのですが
その後、なんとかボチボチ走ることが出来、「時々」復活。もちろん何回も落ち込んだけどね。
ゴール出来て幸せでした。最後の最後の最後まで、本当に諦めたらあかんのやって
今回は今までで最高に勉強させてもらったと思います。
みゅうぽん、会いに来てくれたこと、差し入れ、楽しい会話、雨の中の歩き、
何もかも感謝しています。本当にありがとう。


ふじたさん&トメさん、
お二人にもなんとお礼を言っていいのやら
言葉では表せないぐらいです。
きっと何を書いても今の気持そのままは書けないと思います。
豊田でお世話になって何のお礼もせずのまま、今回も本当に何から何までありがとうございました。
あんな遠くでお二人にお会い出来るなんてびっくりしました。
お顔を見た時、絶対にゴールしたいって思いました。
「怪速亭」のシャツを着ていて下さったお陰もあり、たくさんランナーから私達にまで
「怪速亭の方に応援をもらったよ」って声をかけてもらったんですよ。
「怪速亭の応援団は何処にでも来てくれるんですね!」なんてね。
帰りのバスから豊田方面向いて拝みましたよ。
ふじたさん&トメさん、本当にありがとう!

マラソン小僧さん、
ちゃんと連絡を取っていなかったので
たぶんお会い出来ないと諦めていました。
前から走ってこられたとき、まさか人違い?なんてビックリでした。
めちゃくちゃ嬉しかったです。ノロノロ走りやコンビニ休憩に
おつき合い下さってありがとうございました。東京での素敵な思い出です。

E-Mail: aaadd101@kcat.zaq.ne.jp
URL:http://www.kcat.zaq.ne.jp/aaadd101/


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